理事と監事の違いとは?どちらが偉い?

商業登記の基礎知識
投稿日:2025.06.17
理事と監事の違いとは?どちらが偉い?

一般社団法人やNPO法人に関わる方なら「理事」や「監事」という言葉を耳にしたことがあると思います。株式会社などの営利企業にはないこれらの役職は、特定の法人のガバナンスにおいて不可欠な存在です。

とはいえ、聞き慣れない役職名でもあり「どちらも法人の重要な役員であることは分かるけれど、具体的に何が違うの?」「それぞれどんな権限や責任があるのか?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

一般社団法人やNPO法人などの役職である「理事」と「監事」について、その職務内容、法的な位置づけ、権限と責任の違いについて解説します。

理事と監事が設置される組織とは?

「理事」や「監事」は、私たちが接する機会の多い株式会社や有限会社、合同会社とは異なり、主に非営利組織や公益性の高い特定の法人格において設置が法律で定められています。

代表的なのは、一般社団法人や一般財団法人、NPO法人(特定非営利活動法人)です。これらの法人では、業務執行を担う理事の設置は必須であり、理事の職務執行を監査する監事については、例えば一般社団法人では理事会を設置する場合や一定規模以上の場合に必須、NPO法人では原則として必須、など組織によって若干の違いがあります。

その他にも、社会福祉法人、医療法人、学校法人、宗教法人など、それぞれの根拠法に基づき、社会的な信頼性や事業の透明性が特に求められる組織でも設置されています。

理事と監事の役割の違い

理事は法人の業務執行に関する意思決定に加わり、監事はこの理事の業務執行や法人の会計状況を監査する役割を担います。株式会社における取締役と監査役の関係にも近いといえます。

さらに、株式会社において代表取締役がいるように、理事を代表する「代表理事」という役職があります。

代表理事は、複数いる(一人しかいない場合でも)理事の中から選定され、法人を対外的に代表する権限(代表権)を持つ特別な理事です。法人の顔として契約締結などの法律行為を法人名義で行い、業務執行全般を統括する中心的な役割を担います。株式会社でいう「代表取締役」に近い立場といえるでしょう。

なお、代表理事の業務執行も当然、監事の監査対象となり、監事が代表理事の指揮命令下に入ることはありません。

理事と監事はどちらが偉いのでしょうか?

一般社団法人やNPO法人などの運営に関わると「理事と監事がどちらが偉いのか?」について素朴に疑問を持たれる方もいるでしょう。これは言い換えると株式会社において「取締役と監査役のどちらが偉いのか?」という疑問にも似ています。

結論からいうと、理事と監事の間に「どちらが偉い」といった単純な上下関係や序列は存在しません。 両者は、法人の健全な運営のためにそれぞれ異なる重要な役割と権限を与えられており、互いに補完・牽制する関係にあります。

理事は、法人の業務執行機関である理事会の構成員として、法人の事業計画の策定、予算の執行、その他日常業務の遂行に関する意思決定を行い、実際にその業務を執行する責任を負います。代表理事は、この理事の中から選ばれ、法人を対外的に代表し、業務執行を統括するための権限や責任を持ちます。

一方、監事は、理事の職務執行状況や法人の財産状況(会計)が法令や定款、社員総会(評議員会)の決議に則って適正に行われているかを監査する独立機関です。理事の業務執行に対して客観的な立場からチェックを行い、問題点があれば指摘し、是正を求める権限を持ちます。

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「どちらが偉いか?」ではなく、異なる役割の牽制関係にある

理事は「執行」を、監事は「監査」を職務としており、その権限は異なります。どちらの役割が欠けても、法人の健全な運営は成り立ちません。

このように、理事と監事は異なる権限と責任を持ち、互いに独立性を保ちながら連携・牽制し合うことで、法人の適正な運営や発展に貢献しています。「どちらが偉いか」という視点ではなく、それぞれが与えられた役割と責任を適切に果たすことが、法人全体の利益につながるのです。

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執筆者:GVA 法人登記 編集部(GVA TECH株式会社)/ 監修:GVA 法律事務所 コーポレートチーム

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