増資(募集株式の発行)の登記申請の添付書類として「払い込みがあったことを証する書面(払込証明書)」があります。
この払込証明書は他の添付書類と異なり、証明書と払込金額の明細を合わせてとじる必要があり、少々複雑です。
本記事では払込証明書のテンプレートや作成方法を解説します。
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払込証明書のテンプレート
払込証明書のテンプレートは以下のとおりです。
払込証明書自体はシンプルな内容となっており、必要な記載内容は以下のとおりです。
・払込みがあった募集株式数
・払込みを受けた金額
・証明年月日
・証明者の記名又は署名
注意するとすれば、証明年月日は払込日以降である必要があることぐらいです。
払込金額の明細
払込証明書には、払込金額の明細を合わせてとじる必要があります。払込金額の明細は、具体的には取引明細書や預金通帳の写し等が相当します。取引明細書は金融機関が発行する書類で手数料が発生する場合がありますので、預金通帳の写し等がおすすめです。
(1)預金通帳がある場合
出資金の払込みが記録された会社名義口座の通帳を用意し、預金通帳の表紙、裏表紙、払込金の入出金明細ページをコピーしましょう。
(2)預金通帳がない場合
最近は預金通帳が発行されず、WEB上で入出金管理する場合も増えています。この場合は、WEB上の入出金明細の画面を印刷しましょう。
WEB上の入出金明細の場合、必要な情報が複数ページにまたがっている場合があり、それらを全部印刷する必要があります。必要な情報は以下のとおりです。
・銀行名 / 支店名 / 口座番号
・通帳の名義人
・払込金の入出金明細ページ(日付、振込人、金額の記載があるページ)
払込証明書と払込金額の明細を合わせてとじる
払込証明書と払込金額の明細をホチキス止めして、各ページのつづり目に押印します。
以上で払込証明書の作成は完了です。
まめ知識
法務局職員との会話で次の単語が出てくることがあります。これが分かれば法務局職員との会話もスムーズに進むかもしれません。
(1)合綴
「がってつ」と読みます。書類を合わせて綴じる(とじる)ことです。
(2)契印
「けいいん」と読みます。書類の綴り目(つづりめ)や製本部分に押印することです。
まとめ
いかがでしたか。払込証明書は会社設立のときにも作成しますので、自分で会社設立の書類を作ったことがある方は思い出したかもしれません。本記事が払込証明書作成のお役に立てれば幸いです。
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執筆者:GVA 法人登記 編集部(GVA TECH株式会社)/ 監修:GVA 法律事務所 コーポレートチーム
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