ベンチャー企業の成長ステージとは?ステージごとに徹底解説

会社設立
投稿日:2023.03.03
ベンチャー企業の成長ステージとは?ステージごとに徹底解説

ベンチャー企業(スタートアップ企業)は創業後、さまざまな段階を経て成長していきます。

一般的に、ベンチャー企業が順次ステップアップし成長していく過程では複数のステージが存在し、大きく4つのステージに区分することができます。この4つのステージとは具体的にどういう段階なのでしょうか。

本記事では、ベンチャー企業の成長ステージについて、それぞれのステージごとにわかりやすく解説します。

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ベンチャー企業の成長ステージとは

ベンチャー企業の成長過程には複数のステージがあります。
以下では、ベンチャー企業の成長ステージについて詳しく説明します。

ベンチャー企業の成長ステージ

ベンチャー企業は、一般的に企業の成長する過程で、4つのステージに分けられます。

具体的には、「シードステージ (創業期)」、「アーリーステージ(成長期)」、「ミドルステージ (安定・拡大期)」、「レイターステージ(再成長期)」の4段階です。

4段階の最終ステージであるレイターステージを経て、最終ゴールの「EXIT」となります。EXITは、株式上場(IPO)またはM&Aによる事業会社への売却などが一般的ですが、M&Aの場合は途中のステージで発生することもあります。


次章からはそれぞれのステージに解説していきます。

シードステージ(創業期)

ここからは、各ステージについて深掘りして説明していきます。

まず一つ目のステージが「シードステージ」です。
「創業期」とも呼ばれ、企業がまさに創業し、スタートする段階です。

資金調達が課題になることが多い

起業の準備をする創業前の段階では、事業の着想はあるものの、まだ具体的な形にはなっていないことが多いです。事業を具現化していくために各種の施策を打ち、企業を創業するのが、このシードステージです。

この段階で行うこととしては、創業にあたり、企業における主要な役割を担う専門性のある人材の確保があります。例えば、営業、マーケティング、経理、人事などの役割があります。

また、ベンチャー企業の創業時における大きな課題は、資金調達です。シードステージにおける資金調達は「シードラウンド」とも呼ばれます。

会社設立のための資金も必要で、その資金については創業者の自己資金、エンジェル投資家やシード特化のベンチャーキャピタルからの出資、金融機関からの融資、地方自治体からの補助金や助成金などを検討していくこととなります。融資や補助金などを受けるためには、事業計画を提出するため、市場調査なども必要となるでしょう。

このフェーズでは資金規模も大きくないのと、資金調達に時間を要する場合もあるため、早め早めに準備していくことが重要です。

アーリーステージ(成長期)

次の二つ目のステージが、「アーリーステージ」です。「成長期」とも呼ばれます。
企業が創業を経て、成長していく段階です。

事業成長と管理体制の構築が課題

アーリーステージは、企業が創業してから、成長していく段階です。例えば、従業員数が数名~十数名程度のベンチャー企業はこの段階といえるかもしれません。

従業員数が徐々に増加していくと、それに伴い、内部の規程や業務マニュアルの作成など、しっかりした組織づくりを行う必要があります。こういった社員の管理が課題となります。

経営状態としては、赤字であったり、売上が安定しなかったりという状況が想定されます。業績が安定しないと、信用度も低くなり、金融機関からの融資は容易ではありません。

さらに事業を発展させていくにあたり、設備投資をするための資金が必要になってくることも多く、資金調達も引き続き課題の一つです。銀行から融資を受けるためには、綿密な事業計画を立てる、計画の達成度を証明していくという努力をして、信用度を高めていくことも大切です。

アーリーステージの企業は、銀行だけではなく、政府系金融機関やベンチャーキャピタルなどの投資家から資金を募ることもあります。

ミドルステージ(安定・拡大期)

三つ目は「ミドルステージ」です。「安定・拡大期」とも呼ばれます。
企業が成長段階を経過した後に、事業が安定化し、さらに拡大していく段階です。

さらなる成長のための設備投資が必要

ミドルステージは、事業が安定して軌道に乗り始め、更に拡大していく段階です。業績も安定し、従業員数も、例えば20名以上となるようなベンチャー企業はこのステージにあると考えられます。

このミドルステージは、今後事業を拡大して広げていくにあたり、会社として組織をより強固にしていく段階です。

組織化が進んでいくと、部門間の意思疎通がうまくいかないこともあり、各部門を横断して管理システムの統一化などを検討することも考えられます。

この段階では、新商品の開発や設備投資、専門的な人材の追加なども必要になってくるため、多額の資金調達も必要となります。

資金調達については、アーリーステージでは難しかった銀行からの融資などが可能となってきたり、ベンチャーキャピタルからの投資も受けやすくなったりという変化があります。

この段階では売上が安定して計上され、利益も出ている状況ともなり、信用度が段々と増していくことになります。

レイターステージ(再成長期)

最後の四つ目が「レイターステージ」です。「再成長期」とも呼ばれます。
事業が安定・拡大した状況から、さらに一段ステップアップした成長を志向していく段階です。

株式上場(IPO)を検討するフェーズ

レイターステージでは、事業が安定した上で、さらに株式上場(IPO)やM&Aといった成長を検討する段階です。
例えば、従業員数が50名以上の規模に成長したベンチャー企業などが該当するイメージです。

レイターステージの企業は、新規事業の立ち上げや、新たな拠点を増やすことを視野に入れ始め、今までより更に多くの資金が必要になってきます。
この段階まで成長した企業の信用度は高くなっているため、資金調達は容易になっていることが多いです。株式上場を実施多額の資金を調達する企業もあります。

EXIT(イグジット)

ベンチャー企業が創業され、シードステージからレイターステージまで成長すると、そのあとには「EXIT」という最終ゴールにたどり着きます。この最終ゴールの「EXIT」について、以下で説明します。

IPOとM&A

EXITは、ベンチャー企業が株式市場に株式を上場したり(IPO)、M&Aによる事業の売却を行ったりといった、それまでの事業活動の集大成に到達し、創業者などの出資者や投資家が投資に対してリターンを得るタイミングを指します。

ここで、M&A(エムアンドエー)とは「Mergers(合併)and Acquisitions(買収)」の略であり、企業の合併および買収のことをいいます。なお、広義のM&Aは、企業の合併および買収だけでなく、業務提携などの組織再編までを広く含める場合もあります。

IPOの場合は上述のレイターステージまで経てからとなることが多いですが、M&Aではまだステージの早い段階で(ときには赤字の場合でも)実施される場合があります。

株式市場に上場した場合は、投資家による投資対象となり、株式市場から直接資金調達を行うようになります。一方、M&Aの場合は、売却先企業のグループ企業として、さらに大きく成長して飛躍していくことが期待されます。

ステークホルダーとの共通言語として

人間の生涯にライフサイクルがあるように、企業にもライフサイクルがあります。
本記事ではベンチャー企業のライフサイクルのうち、創業からレイターステージ、EXITまで成長し拡大していく各ステージを対象に解説しました。

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家、証券会社や銀行などの金融機関においても、これら各ステージには厳密な定義はありませんが会社のフェーズを示す用語としては一般的に用いられています。これらを理解しておくことで資金調達ラウンドや業務提携におけるコミュニケーションがスムーズになれば幸いです。

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執筆者:GVA 法人登記 編集部(GVA TECH株式会社)/ 監修:GVA 法律事務所 コーポレートチーム

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