合同会社から組織変更する際の官報公告の掲載費用・期間などを解説します

合同会社の基礎知識
投稿日:2026.02.18
合同会社から組織変更する際の官報公告の掲載費用・期間などを解説します

合同会社から株式会社へ組織変更することを決めた際、多くの経営者が「えっ、そんな手続きが必要なの?」と驚かれるのが「官報公告」です。

普段のビジネスでは馴染みのない官報ですが、組織変更の手続きには欠かせないステップであり、ここを正しく理解していないと予定していたスケジュールが大幅に狂ってしまうこともあります。今回は、官報公告の費用、期間、具体的な手続きについて分かりやすく解説します。

なぜ合同会社から株式会社への組織変更に「官報公告」が必要なのか?

組織変更は、会社の仕組みを根本から変える手続きです。そのため、会社に対して債権(貸付金や未払金など)を持っている人たち(債権者)に対し、「これから株式会社に変わりますが、異議はありませんか?」と公に知らせる義務があります。これを「債権者保護手続き」と呼びます。

この手続きを「官報(国が発行する新聞のようなもの)」に掲載して行うことが、法律で義務付けられています。

官報公告の「掲載期間」:最短でも1ヶ月が必要

ここが最も注意すべきポイントです。 債権者が異議を申し立てる期間として、「1ヶ月を下回ることができない」と定められています。

  • 官報への申し込みから掲載まで: 約1週間〜10日程度
  • 掲載後の異議申立期間: 1ヶ月以上
  • 合計の目安: 約1ヶ月半


「来週から株式会社にしたい」と思っても、官報公告の手続きを終えていなければ登記申請は受理されません。組織変更の日は、官報公告の期間を逆算して設定する必要があります。

官報公告の「掲載費用」はいくら?

官報への掲載には実費(掲載料)がかかります。組織変更の公告の場合、行数や内容によって変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • 費用の目安: 約3万円〜4万円前後


掲載する文字数や、決算公告を同時に行うかどうかで金額が変わります。組織変更の際には、官報代金としてこの程度の予算を確保しておく必要があります。

官報公告の手続き・事例

具体的な手続きの流れは以下の通りです。

  1. 公告内容の作成: 組織変更をする旨、会社の名称、住所、資本金の額、決算の状況などをまとめます。
  2. 官報販売所への申し込み: 全国の官報販売所(インターネット経由も可能)へ原稿を送ります。
  3. 掲載: 指定した日に官報に公告が掲載されます。
  4. 公告紙の保管: 掲載された官報は、後の登記申請で「証拠書類」として提出が必要になるため、大切に保管しておきます。


よくある失敗事例

  • 住所や名称の間違い: 登記簿謄本と1文字でも違うと、登記が通らず公告のやり直し(費用と期間が再度発生)になります。
  • 決算公告の失念: 組織変更の公告には、直近の決算状況を記載する必要があります。これまで決算公告をしていなかった場合、同時に掲載しなければなりません。


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組織変更をする為には事前にスケジュールを作成しましょう

合同会社から株式会社への組織変更において、官報公告は避けて通れない関門です。しかし、この「1ヶ月の待機期間」を味方につければ、その間に株式会社としての新しい名刺やHPの準備を進めるなど、戦略的な移行が可能になります。

これから組織変更を行いたいと思っている方は、まずは全体のスケジュールの把握から行い、GVA 法人登記を利用して組織変更登記を行いましょう。

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執筆者:GVA 法人登記 編集部(GVA TECH株式会社)/ 監修:GVA 法律事務所 コーポレートチーム

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