会社の目的を適切に記載することで得られるメリット

目的変更
目的変更

商業登記では、会社ごとにどんな事業を行っているか、会社の目的を定款や登記簿に定めておく義務があります。

義務ではありますが、どのくらい厳密に目的を設定する必要があるのかや、目的外のことをした場合の罰則などは規定されていません。

だとすると
「ではとにかく可能性ありそうな目的を全部入れておけばいいのは?」となりそうですが、妥当な目的を記載しておくことにはいくつかのメリットもあります。

この記事では登記に記載される目的の説明から、記載によって得られるメリットを解説します。

01. 定款・登記簿に記載される事業目的とは?

「目的」は会社設立時に作成する定款や、設立後の会社の状態をあらわした登記簿に記載されており、登記簿については誰でも閲覧できるようになっています。会社が営む事業の目的を記載することで事業対象の範囲を明らかにするのが記載の目的です。

以下は会社登記簿に記載されている目的の例です。

会社の目的例

創業からそれほど経っていない企業の場合、目的の数は10個前後というのが一般的です。
記載する目的もなんでもいいわけではなく満たすべき要件があります。

目的の内容について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

関連記事:
定款・登記簿に記載の目的に違反したらどうなる?罰則やデメリットと合わせて解説します

02. 適切な目的を記載することで得られるメリット

「将来追加するときに費用や手間がかかるなら最初からいっぱいいれておこう」と考えてしまうかもしれませんが、適切な目的を設定しておくことにはメリットもあります。

①許認可や申請時の判断がされやすくなる

許認可が必要な業界や、自治体などへの申請を行う場合に影響する可能性があります。特定の業種(飲食、介護、労働者派遣、古物商)では目的の記載がないと許認可が受けられないので正しく設定しましょう。

②新規取引を開始するときの稟議の効率化

新規の取引を開始するときに、会社によっては登記簿の確認を行う場合があります。
必要な目的を適切に記載しておくことで、取引先企業内における稟議プロセスや与信チェックといった手続きが効率化できる可能性があります。

③銀行口座開設や、融資など資金調達時の判断が早くなる

銀行口座やクレジットカード作成時の審査、融資や第三者からの出資を受ける際に、目的をチェックされる場合があります。資金調達は、事業の目的を果たすために行うことなので、不要な目的があると審査に不利になる可能性があります。

03. おわりに

会社の目的は「その会社が何をするために存在しているのか」を対外的に示す共通の仕組みともいえます。誰でも閲覧できる登記情報だからこそ、会社の状態を適切に伝えられるようににメンテナンスしておきましょう。

目的変更の登記の流れについては以下の記事もご参考ください。

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