登記や補助金、許認可の申請や、金融機関や不動産会社での手続きの際に「会社法人等番号」「法人番号」の記載を求められた経験はありますか?
これらは日常的な業務ではなかなか登場しない用語ですが、会社を識別する上で大切な情報です。本記事では混同されがちな「会社法人等番号」「法人番号」の説明や調べ方と、聞かれることの多い「会社法人等番号と法人番号はどう違うのですか?」といった疑問について解説します。
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そもそも会社法人等番号とは?
会社法人等番号(かいしゃほうじんとうばんごう)とは、日本の法人(会社や団体など)に付与される一意の識別番号です。法人設立時に法務局など登記所で付番され、設立登記の後に取得できるようになる登記事項証明書(履歴事項全部証明書など)に記載されています。
また、会社法人等番号は、法人の設立・変更・解散に伴って変更されることはなく、法人が存続している限り一貫して使用されます。用途としては、登記事項証明書を取得する際や、商業登記や不動産登記の申請などの手続きに法人を識別するために利用されます。
以下は、弊社GVA TECH株式会社の登記情報(PDF形式)の抜粋です。書類の先頭に、12桁の会社法人等番号「0110-01-114347」が記載されています。
法人番号とは?
法人番号は13桁の数字で構成される、法人を識別する番号です。会社の設立登記完了日の2稼働日後に登記上の本店あてに郵便で届く「法人番号指定通知書」に記載されており、国税庁の法人番号公表サイトで検索することもできます。
会社法人等番号の12桁を基礎番号として、その前に1桁分の検査用数字(チェックデジット)を加えた13桁の数字となっています。
チェックデジットは計算方法が決まっているので、12桁の数字があれば算出も可能です。詳しくは国税庁の法人番号公表サイトにあるチェックデジットの計算(PDF)をご参考ください。逆に、法人番号の先頭1桁を除けば会社法人等番号となります。
用途は、社会保険や納税関連の手続きで使用されることが多いようです。
以下は法人番号公表サイトで弊社GVA TECH株式会社を検索したときの表示です。上述の会社法人等番号と比較すると先頭に「3」が加わっていることがわかります。
会社法人等番号と法人番号の違いは?
「12桁と13桁それぞれ別の数字がある」と思いがちですが、法人番号は「会社法人番号の12桁+1桁」という構成になっており、この2つの番号はほぼ共通という構造です。上述のとおり、どちらの番号かがわかれば片方を把握することが可能です。
ただし、行う手続きによってどちらの番号が求められるかが異なりますので、どちらの番号が必要なのかよく確認した上で記載するなど注意しましょう。
法人番号は国税庁のサイトで調べることができる
詳しくは後述しますが、国税庁が運営する法人番号公表サイトでは、特定の会社の法人番号が何なのか?や13桁の法人番号から会社名を調べることができます。また、法人番号と似たものに会社法人等番号がありますが、次章からそれぞれについて解説します。
登記簿謄本に記載されるのは会社等法人番号です
履歴事項全部証明書などの登記簿謄本に記載されるのは、法人番号ではなく12桁の会社等法人番号が記載されます。
法人番号の最初の数字は、会社法人等番号から求めることができます
前述の通り、法人番号の最初の数字は検査用数字(チェックデジット)となっているため会社法人等番号の12桁の数字から算出することが可能です。
では、GVA TECH株式会社の会社法人等番号から法人番号のチェックデジットを求める計算を説明します。以下が計算方法です。(参照先:国税庁の法人番号公表サイト)
①求めたい会社法人等番号の偶数桁と奇数桁を分ける
GVA TECH株式会社の会社法人等番号:011001114347
会社法人等番号の偶数桁:0.1.0.1.4.4
会社法人等番号の奇数桁:1.0.1.1.3.7
②偶数桁の和を計算する
1+0+1+1+3+7+=13
③奇数桁の和を計算する
0+1+0+1+4+4=10
④奇数桁の和×2+奇数桁の和を計算する
10×2+13=33
⑤④の数字を9で割り、あまりの数を求める
33÷9=3あまり6
⑥9から⑤のあまりの数字を引く
9ー6=3
よってチェックデジットは3になります。
GVA TECH株式会社の会社法人等番号『011001114347』に3を入れた
『3011001114347』が法人番号になります。
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執筆者:GVA 法人登記 編集部(GVA TECH株式会社)/ 監修:GVA 法律事務所 コーポレートチーム
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