何やら聞き慣れない「権利義務取締役(けんりぎむとりしまりやく)」という単語。
権利義務取締役(役員)とは、取締役や監査役などの役員を任期満了で退任または辞任した後も役員としての権利を持ち続け、義務を負う人のことをいいます。
通常、役員を辞任もしくは退任する場合、在任する役員や後任の役員等により、必要な役員の定数が維持できますが、これがなんらかの理由で欠けてしまった場合に発生する役割です。
本記事では「権利義務取締役」について、その定義からどんなケースで発生するかまでを解説します。
【期間限定】GVA 法人登記の割引クーポン配布中
GVA 法人登記は、本店移転や役員変更など10種類以上の法人変更登記申請に対応したオンラインサービスです。必要な情報を入力することで最短7分で書類を自動作成。法務局に行かずに申請できる郵送申請もサポートしています。
ただいま期間限定で使える1,000円割引クーポンを配布中です。
アカウント作成後、書類購入時に【 Ug3JNAS7sB 】を入力ください。(アカウント作成はこちら)
権利義務取締役(役員)とは?
会社の取締役や監査役などの役員には必ず任期が設定されています。通常では2年(監査役は4年)ですが、定款で任期を定めている会社もあります。
任期が満了すると改選の手続きを行い、退任や重任、新任といった手続きを経て、定めた定数内の役員数を維持されるように運用されます。
しかし、何らかの理由で定数を下回ってしまった場合、その直前に取締役だった人は定数が欠けている間は取締役としての権利を持ち義務を負うことが法律で定められています。
つまり、本人は役員でなくなったつもりなのに自分の代わりが決まるまでは続けなくてはならないということです。
このような理由により役員である状態を「権利義務取締役」といいます。
これは、突然会社の経営陣がいなくなることで会社が機能しなくなってしまうことを防ぐために法律で定められた地位なのです。
権利義務取締役(役員)はどんなときに発生するのでしょうか?
もっとも多いのは手続き上のミスによるものです。
取締役の任期が決まっていても、いつ就任したかにより任期満了のタイミングは異なります。
そのため、意図せずに任期が切れてしまっているというケースです。もし、任期満了とともに別の人物の就任を予定していれば気づきやすくなりますが、変更を予定していない場合、任期が切れていることに長期間気づかないという可能性もあります。
この場合、取締役本人も自分が取締役であるという自覚を持ったままでいる可能性もありますが、法律上は権利義務取締役に該当します。
権利義務取締役が発生してしまったらどうすればいいですか?
法定の取締役の員数を満たせるように取締役を選任します。
これまで取締役でなかった人でもいいですし、任期満了となってしまった人の再任でも問題ありません。
取締役の選任には株主総会での決議が必要なので、必然的に株主総会の招集、開催、議事録作成といった作業も必要になります。
ただし、この時点で取締役選任懈怠になりますので、過料の対象になってしまう可能性があることに注意してください。
選任後は、就任の手続き(就任承諾書の受領など)を行い、最後に取締役の就任を登記申請します。
すでに懈怠になってしまっているので、手続きはなるべく早く行いましょう。
特に登記申請は書類の修正が必要になったり、登記簿への反映に時間がかかる場合がありますので、ネット上で登記申請書や添付書類を自動作成できるサービスの利用もおすすめです。GVA 法人登記なら、自動で現在の登記内容を反映できますので、変更点を入力すればたった最短15分で登記申請に必要な書類がそろいます。
.png?w=640&h=140)
GVA 法人登記なら、取締役や監査役の変更登記に必要な書類を自動作成、郵送で申請できます
司法書士監修のGVA 法人登記なら、変更したい役員の情報を入力するだけで、変更登記申請書類を最短7分で自動作成。印刷して押印や収入印紙を貼れば、法務局に行かずに郵送で申請できます。
役員変更の他に、商号変更、目的変更、本店移転など異なる種類の登記も同時に申請できます。
司法書士監修GVA 法人登記の特徴
- 10種類以上の変更登記に対応。複数種類の組み合わせも可能
- 必要書類が最短7分で作成できる
- 変更登記書類が※10,000円(税別)から作成できる
- 法務局に行かずに申請できる「かんたん郵送パック」完備
- 登記反映後の登記簿謄本や収入印紙など多彩なオプション
※代表取締役の住所変更は5,000円(税別)、ストックオプションは30,000円(税別)です。
GVA 法人登記では、期間限定で使える1,000円の割引クーポンを配布中!
書類購入時に【 Ug3JNAS7sB 】を入力ください(会員登録はこちら)
リーズナブルかつスピーディーに登記申請をしましょう(サービス詳細はこちら)
おわりに
権利義務取締役(役員)は役員任期管理上の理由で発生することがほとんどです。
後で気づいて慌てたり、高額な過料を課せられることのないよう余裕のある確実な準備を行っていただければ幸いです。
執筆者:GVA 法人登記 編集部(GVA TECH株式会社)/ 監修:GVA 法律事務所 コーポレートチーム
本Webサイト内のコンテンツはGVA 法律事務所の監修のもと、BtoBマーケティングおよび司法書士事務所勤務経験者が所属する編集部が企画・制作しています。
GVA TECH株式会社では、「GVA 法人登記」だけでなくAI契約書レビュー支援クラウド「GVA assist」などのリーガルテックサービスを提供しています。