ーー御社の事業内容を教えてください。
岩本様: デザインと企画の事務所で、もともと2017年に神戸市の長田区で設立しました。神戸の中心市街地から近いにもかかわらず、空き家や人口が減っていて課題が多い地域です。
移住促進のプロジェクトなどを神戸市と進める中で若手のクリエイターが移住してきているのですが、意外と地元のクリエイターが神戸市との仕事や、地域の大きめの会社からの仕事を受けられていないと感じました。結局、大都市圏の会社が起点となって、地元のクリエイターは孫請け的な関わり方が多くなっていました。そこで、地域のクリエイターが地域の仕事を担えるように、という視点で法人を設立しました。
最初に立てた仮説は「一次産業と同じようにクリエイティブな業務も地産地消できるのでは?」というものでした。最初は10人くらいのネットワークで始めたのですが、DORという法人が主体となる契約が増えてしまったのがきっかけで、共同代表と二人で今もこの法人格で続けています。当時は期間限定のプロジェクトとして考えていましたが、結果的に継続している感じです。全部をインハウス(自社内)でやるのではなく、地域のクリエイターに依頼しながら経済圏を作っていくことを意識しています。
正直、運営形態として一般社団法人は手間が多いと感じています。期間限定ならともかく、弊社のような事業で継続的に経営するなら、役員重任の頻度が多かったり、融資がおりづらいなどの課題もあります。過去に他の法人も検討したことがあるのですが、移管も難しいんですよね。別法人を作るなら既存契約の巻き直しなどが発生する手間とバランスを考慮して今の法人形態にしています。

一般社団法人DOR様 オフィス内の様子
司法書士への相談も可能ですが、頼むほどでもないと思い自分でやる方法を探していました
ーー一般社団法人にされた理由は何だったのでしょうか?
岩本様: 当初は自分たちの会社というよりは、クリエイティブユニットとして、案件ごとに集まってやる形でした。ただ、法人格が必要になったので、受け皿的に作ったという経緯です。営利法人にすると、代表が責任を持ち、株主などが利益をとる形になりますが、そうではなく、ある種の協同組合的なものとして作りました。
ーー今回の書類作成の内容は?
岩本様: 一般社団法人の役員(理事)2名の重任です。もともと自分で登記申請していたのですが、2年に一回だと前回のやり方を思い出すのが大変なんですよね。
関わっているプロジェクトでは団体や法人を作ることも多く、そういった場合は司法書士と連携しています。ただ、今回の登記は司法書士に頼むほどでもないな、とも思いました。定款作成とかもう少し高度なものは司法書士への依頼も有効ですが、今回はわざわざ頼むほどでもないと思い、自分でやる前提で便利な方法を探しました。
登記が遅れてしまった経験もあり、変更タイミングは把握していました
ーーこれまで変更登記が発生したことはありますか?
岩本様: まずは重任が定期的にありますね。あとは本店移転と役員氏名変更です。今まではどれも自分で書類作成して申請しました。
どの登記も、自力でもやればできるんですが、2年経つとやり方を忘れて思い出すのが大変です。実は何度か登記が遅れてしまったこともあります。それはあまりよくないなと感じていました。今回はカレンダーに登録していてタイミングは把握していたのですが、ちょうど仕事でバタバタしていたこともあり、支援してくれるサービスを探していてGVA 法人登記を見つけました。
ーーGVA 法人登記を知ったきっかけを教えてください
岩本様: ネットで検索しました。「一般社団法人の重任」とかですね。最初は司法書士への依頼も含め、手軽で安いやり方がないかな?と思って探していて見つけました。

登記完了後に登記簿謄本が届くオプションはすごく便利でしたね
ーーGVA 法人登記を使ってみてのご感想はいかがでしたでしょうか?
岩本様: すごくシンプルで、思ったよりも何もせずにできた印象です。自分でやった作業としては、情報を入力して、発送依頼しただけ、という感覚です。その後は届いた書類に押印して法務局に送るだけでした。印象に残らないくらいスムーズにできました。
あと、登記完了後に登記簿謄本が届くオプションが便利でした。登記が反映されたかどうかは登記簿謄本を取り寄せないとわからないですが、それが面倒だったんです。これが自動で届くのはすごくやりやすかったですね。
ーーまるごとおまかせプランで購入いただいた理由を教えてください
岩本様: 自分でやるなら自分でやるし、お願いするなら全部お願いしたい、という考えで、そんなに高くもなかったので選びました。費用感も、遅れてしまった際の費用を考えればたいして変わらないですね。
ーーGVA 法人登記へのご要望などはございますか?
岩本様: 法人登記の手続きそのものについては特にないですね。登記以外だと、商標や補助金の申請はプロジェクトによって発生します。現状は自分で手続きすることもありますが、便利なサービスが出てきたらいいですよね。